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乾癬とは? |
◆乾癬の皮疹と病態
乾癬とは慢性で治りにくい皮膚の病気で、赤くガサガサになる病気です。
原因がまだはっきりしていないため、長期にわたる治療が必要となります。
皮膚科の教科書の分類で見てみると、「炎症性角化症」の一種になります。
炎症:血管の拡張と炎症細胞が出現し赤くなる。
角化:新しい皮膚の細胞が過度に造られ表面がガサガサになる。
※伝染する病気ではありません。
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★乾癬の皮膚症状
★乾癬の顕微鏡所見
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◆乾癬の患者はどれくらい? どうしてなるの? |
★乾癬の患者数
大学を中心とした疫学調査がなされています。
しかし、軽症で皮膚科を受診していない数などを考えると未知数の部分も多いとされています。 |
現在推定で 約10万人 程度と言われています。
男女比は 男性 : 女性 = 1.9 : 1 つまり 約
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★発症のピークは?
男性 50歳代 女性 20歳代 と 50歳代 です。
本邦では 最低年齢 0歳 最高年齢 102歳 まで報告があります。
★有病率
国・地域により異なります。
アメリカでの有病率は 4.6% (2001年)(黒人のみだと 0.7%)、 |
ヨーロッパでは、
イギリス 1.6%
ノルウエー 1.4%
クロアチア 1.55%
東アフリカでは0.7%、中国河南では0.4%
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一方日本において、日本乾癬学会による登録患者の集計による解析(2001年) からの推定では、 0.02%
他では 1971年 大阪市 0.025%
1984年 山形県 0.11% 鹿児島県 0.022%
2001年 山口県大島郡 0.069%
など様々な報告があります
これほど地域差が生じる理由として、遺伝的背景?環境的背景?様々な意見があります。
注)統計は様々な報告が有りますので、ここにお示しした以外のデータもあります事を御了承ください。
◆乾癬の発症メカニズム
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乾癬はある程度のなりやすい体質があるものの、これに環境や様々な要因によりスイッチが入ってしまった人が発症していく病気と考えられます。本邦において家族性に発症する確立は、約5%といわれており、多くの方々(95%)は家族的な発症は認めていないのが現状です。 |
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