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乾癬の症状の評価方法 |
皮膚科医師は以下の方法などを用いて、患者さんの状態を検討しています。
患者さん自身でもAPASIスコアを使うと、自分の皮疹の程度がおおよそ分かり
ます。 チェックしてみることもよいのでは?
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◆皮膚症状の評価方法 として
@BSA (Body surface area)
体表面積の何%を乾癬の皮疹が示すかを見るもの
APASI スコア (Psoriqsis area severity index) |
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Fredruksson . Tらによる。
Dermatologica より引用
乾癬の皮膚症状の重症度を示すものです。
医師がもっとも頻繁に使用している評価方法です。
乾癬の講演を聴く場合に、この評価方法を
覚えておくと大変便利です。
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計算@
紅斑(赤み)
鱗屑(角質のガサガサ程度)
浸潤(細胞浸潤の度合いを硬さで判断)
をそれぞれ程度で評価した数値を出す
計算A
これに皮疹の面積的要素も数値化する。
計算B
これらを計算式に入れて最終数値が算出されます。
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BSAPASI スコア(self administered PASI score)
Fleischer . AB らによる。
Journal of invest Dermatology より引用
PASI スコアは医師が評価する方法。一方、この考えを基本に、患者さん自身が本人の主観をもとに評価していく方法です。(PASIスコアとほぼ一致した結果が得られている。)
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〇患者さんが記入してドクターに提出 |
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SAPASI=[(0.1・AH)+(0.2・AH)+(0.3・AH)+(0.4・AH)]
×[4×(VASE+VASI+VASS)÷VAS length] |
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[記号説明]
AH:頭部における病巣範囲の点数
AU:上肢における病巣範囲の点数
AT:体幹における病巣範囲の点数
AL:下肢における病巣範囲の点数
(病巣範囲の点数はPASIに準じる)
VAS:Visual analog scale
VASE:紅斑のVAS(mm)
VASI:浸潤のVAS(mm)
VASS:落屑のVAS(mm) |
〇ドクターが計算して値を出して評価します。 |
スケールを100mmの大きさにして「ない」の位置から何mmか測定し、VASE VASI VASS にミリ数を入れて計算します。
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C E-PAP ( Evarluate for averaged PASI score) |
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J. Sugai らによる。
Journal of Dermatological Science
厚生省特定疾患稀少難治性皮膚疾患調査研究班研究報告書より引用
PASI スコアはあくまでも評価日のみでの評価で評価日前後がどのような症状でもそれらは評価に加味されません。乾癬は難治性の慢性疾患であることから、一定の期間を設定した場合、これらの期間を通しての症状(治療効果)の推移を検討する方法のほうが、より正確に症状を判定しうると考えられます。
E-PAPはある期間を設定した場合これらの期間の平均的なPASI スコアを算出し評価する方法です。
Pn : n回目の観察日におけるPASI
Dn : n回目と(n+1)回目の観察日の期間(日)
APn : n回目と(n+1)回目の観察日間におけるPASIの積算値
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皮膚科医はこれらの方法を用いて専門的に検討しているのです。
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◆生活の質を示す評価方法 として
乾癬の生活の質を検討する評価方法
★ PDI ★PLSI ★SPI など
皮膚疾患の生活の質を検討する評価方法
★ DLQI ★Skindex-16 ★Skindex-29 など
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